恣翁のお気に入りの歌一覧
舞
妻の足揉みつつ語るポツポツと今日一日の夜の更けゆく
13
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まるたまる
満月が過ぎ窓辺には漆黒の空痩せたとしても居てほしい月
8
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妃兎
別れ際 離れる君を 振り返り空を背にした 白に恋した
3
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元円
塹壕に蠢めく兵士さながらにコールの止まぬ深夜病棟
5
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新田瑛
便箋の縁が私の指を切りその文面がより深く斬る
5
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芳立
六十年の絵巻むすびぬ笑ふ日も泣く日もありて蒼き夏空
8
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銀ねず
もれだした思いをつづる 解決が不可能なほどたったひとり
6
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銀ねず
河童忌にひとの孤独を思うときなみだがでないことの恐ろしさ
6
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銀ねず
「そこはかとなく」と書いたらその時点ではっきりしてきたさみしさだった
7
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楓
青苔の小路を歩く大徳寺木漏れ日揺れる竹林の庭
6
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半格斎
水面にや傾く日差しのかげろいに竿の穗先はまだ動かざり
15
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みやこうまし
水撒きて強い反射に目がくらみ太陽に見ぬ秘める殺意を
8
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半格斎
港江に人集ひ來し夏花火 闇に間のある暮れなづむころ
6
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元円
婆さんをあごで使ってこっぴどく小言を貰う寝たきりの爺さん
2
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元円
独り居のうつつの暮らし受け入れず夫の話し繰り返す老婆
4
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こぐまじゅんこ
それぞれに楽しむ夏をおいかけて子らの成長しみじみ思う
5
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沙羅
朝焼けに抱きしめられて限りなく透明になりゆく吾の絶望
8
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妃兎
エアコンの 風に揺られる 短髪の舟漕ぐ様が 妙に愛しい
3
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月澄
まだ蒼き花弁に染まる恋心 紅差し指でおそるおそると
13
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ねずみ
団欒の 笑うひととき ありがとう少し寂しい アナログテレビ
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