恣翁のお気に入りの歌一覧
晴流奏
漆黒の闇夜を焦がす熱情の炎を燃やすねぶた紅々
4
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河のほとり
木の間陰すずしきほどは来る秋と夏のなごりを分きかてにする
10
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浅草大将
夏の間に葉書一つも来ざりしを残る暑さに見舞はるるとは
11
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きさ
猛暑日に思い出すのは故郷の山辺に湧く水のつめたさ
10
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でくのぼう
いつまでも 添寢する妻 愛ほしく 手枕にふく 簾縫ふ風
14
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晴流奏
韋駄天の風を纏いて迫り来る囃子太鼓とらっせらの声
9
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悠々
尾をふれば雌近づきぬ鮎の戀・澄子ひともさかなも戀ありてこそ・悠
12
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聴雨
くれなゐの玻璃に宿りし黄昏は音なく落ちて夏を閉じゆく
15
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只野ハル
僕以外参らぬ墓になったけどこれまでと変わらず草を刈る
12
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詠み人知らず
県職員願書にそっと手を伸ばす背後に刺さる期待の視線
2
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詠み人知らず
一人分のカレーライスとサラダにも三日目にして慣れた春の日
2
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薫智
全力で駆け出していく姪を追い僕も子どもに戻る気がして
7
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三嶋
散り際のうつくしさ など 負け惜しみ 滲む瞳はそれを映さぬ
5
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月澄
雁の文行と折り目の隙間にも姿ほのかに恋したあの日
8
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三嶋
陽に染まる向かいのホーム 君をみて 線路ふたつの隙間をおもう
7
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元円
堤防に背丈の伸びた影法師朝の日差しも柔らかくなる
1
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只野ハル
想定の域外にある次期総理意中の人のないまま秋に
3
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ゆべし
ザクザクとキャベツのように刻むのは写真、海、うた、麦わら帽子
4
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そらの珊瑚
雨の日のほんのわずかな湿り気にふくらんでいくせんちめんたる
13
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舞
いつからかともに歩みし年よりも残れる日々を思う時あり
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