恣翁のお気に入りの歌一覧
たんぽぽすずめ。
自主的に行くものと告げ前妻とまた遠くなる母の墓参り
14
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雪月花
空の色真似して青の靴を履く 少女の心軽やかに飛ぶ
5
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紫苑
寂しいと呟くひとと語らひつ真夏の午後はたひらかにあり
15
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紫苑
炎天や開け放たれし窓辺より黙祷告ぐるサイレン聞こゆ
14
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たんぽぽすずめ。
逆転のヒットを打った本人が泣く球児らへ我も泣く夏
12
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聴雨
夕風に線香花火のほのにほふ遠き記憶のいろはあでやか
15
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葉月きらら☆
また一つ花びらを増し大輪の華となるよう歳を重ねる
24
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れいこ
この夏にまだ負け知らぬ球児らの黙祷日本が降伏した日
8
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れいこ
もうダメだ武器なく米尽き戦えぬ 終わったのでなく負けた戦争
2
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あそびくも
にはたづみ流るる涙つかの間に行く青空のあとをのこして
23
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陽だまり
幼さの殘る頬撫で英靈となりゆく子抱く慟哭の母
4
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さる
あの年のけふも残暑の照りつけし中学一年わけもなく泣く
14
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横雲
なが頬に触れて色増す月影に魂祭る夜の静もり更けぬ
8
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詠み人知らず
玄関に届いた風は南洋の海の子らしく湿りけ残す
7
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三嶋
ぶらんこを いーん と漕げば近い空 重力なんて僕は知らない
10
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ゆうくん
敗戦忌 歴史という名の 文字盤に 刻まれし声 永遠に忘れじ
3
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あそびくも
たそがれの駅に小さな荷を下げた父は背中でぶんと手を振る
7
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ふきのとう
この静かなるこの海が牙をむき人や家々呑みこんだのか
8
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サセボ
結婚の波やってきた二十六祖母からもきた「いい人いねが」
4
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うにうに
縁石の雨垂れの窪み干からび 真昼の空の青を見上げる
10
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