恣翁のお気に入りの歌一覧
村木美月
わが祖母の尊き御霊昇りゆく盛夏と残暑はざまの空へ
14
もっと見る
ふきのとう
あの年も「暑い、暑い」と父さんは氷を口に含んでいたね
13
もっと見る
あそびくも
百詠める幸に尊き千鳥の音ひびき湧き立つ雲は万里に
15
もっと見る
こぐまじゅんこ
出張で主人のいないこんな日は母を泊らせわくわくします
3
もっと見る
麻倉ゆえ
綺麗だと思う言葉を集めても揺さぶるような言葉が出ない
7
もっと見る
みやこうまし
滝のごと夕立降れば本願寺太き柱の陰に宿れり
13
もっと見る
さる
奈良に住むわが老友のたより読み力なき筆われは涙す
8
もっと見る
陽だまり
嬰兒の握った拳そっと開け運命線を追ひ辿ってみる
5
もっと見る
光源氏
人も無き末の茅原押し分けて幽かに聞こゆる雁の聲かな
14
もっと見る
黒きノラ
独り身の寂しさ故か調味料気づけば何時も濃い味付けに
3
もっと見る
たんぽぽすずめ。
包帯が頭と腕の母が朝戻り親父を子は殺したき
9
もっと見る
たんぽぽすずめ。
歳老いた父を愛すか虐待を子の時受けた事で悩みぬ
8
もっと見る
真山千展
蟋蟀も蝉もバッタも蟷螂も触れなくなり大人になった
6
もっと見る
ぎんこ
ここでしか生きていけぬというように今日三度めの網かける蜘蛛
24
もっと見る
聴雨
夕さればゆるし色染むくりや辺に訪ぬる虫の鈴の音深し
10
もっと見る
光源氏
格子戸に漏るる今宵の月明かり醉ひにまかせて枕で隱す
22
もっと見る
只野ハル
中断の歌壇再開!電話越し85歳の声は弾みて
7
もっと見る
あき
こうやって父との距離は開くのだとわかりはじめた。寄方が、きえる。
10
もっと見る
ふきのとう
背を丸めぽつんと座る老人は孤独に耐へて何を背負ふや
16
もっと見る
紫苑
触れもえぬひと日の過ぎて暮れ方のいのち染めてむ爪紅の花
18
もっと見る
[1]
<<
2228
|
2229
|
2230
|
2231
|
2232
|
2233
|
2234
|
2235
|
2236
|
2237
|
2238
>>
[2559]