行宮偏(仮之名)のお気に入りの歌一覧
青き銀椀
朝五時をさやけく刻む秒針とすでに明るき窓辺の清し
7
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灰色猫
傘たちの墓場が海にあるというマリンスノーの海底世界に
21
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つちだゆういち
赤い髪子狐みたいなあの乙女るるると呼んで手袋あげゆ
7
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青き銀椀
ふり返る間もなく一日過ぎて影の追ひつかぬほど夏至の日差しは
9
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青き銀椀
小雀も木の葉も人も夕風と一つとなりて響くものだな
10
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灰色猫
閉ざされた雪の秘境にあるという山百合たちの楽園の夏
17
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松本直哉
カフェのひるバゲットちぎるひだまりにもの欲し顔のすずめの一羽
4
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へし切
かきくらし雨の降りたる吾が身かなこころの空の晴るるものかは
19
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松本直哉
ひとことも口をきかずにすぎし日のをはりにかをるくちなしの花
8
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横井 信
雨の降る午後の昼寝に目覚めれば窓の外から小鳥が誘う
14
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青き銀椀
ご婦人の三人寄ればトントンと片付けてゆくおしゃべりのネタ
6
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ななかまど
梅雨空にねらい定めしファインダーまたかまたかと雨のせる薔薇
6
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つちだゆういち
多摩川のお散歩道のお地蔵様お手々を合わせなむなむ祈る
11
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青き銀椀
夜は月のかがよふものを梅雨曇り人こそ慕ふ奥の山かな
8
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横井 信
正面にみどりの風を受け止めてざわめく森をゆっくり進む
9
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横井 信
風を連れ蝶は空へと舞い上がる僕はただ待つみどりの香り
15
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夕夏
ねんきんはじゅんきんこばんさめはだでこするだけでもたぶんすりへる
1
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KEN
ぬばたまの 黒雲亂れ 天の繭 轉げ行くかな 絲を解きつ
12
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千葉 甫
シャッターのまだ下りている店先の鉢の木に来て雀の弾む
7
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安芸大輔
椎の葉に飯は盛らねど思いを盛り藤白坂の君を偲ばん
8
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