藍子のお気に入りの歌一覧
石川順一
下降して上りに転じる蟻が居る家の中では生きられぬだろ
13
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石川順一
蛇口栓シャワーの栓が同居して止める時にも慎重を期し
13
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秋日好
月光のしんしん沁みる秋の日に四回転飛ぶメイプルリーフ
14
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秋日好
勘違いしっかり認めてすっぱりと訂正入れるひとに痺れて
7
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秋日好
夜更かしをGMTに救われる雨降りやまぬ冬に向かう日
15
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秋日好
陰干しの河豚の風味が口にする幸せ似合わぬ証のように
17
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秋日好
声楽のセンセは歌の唄えない子どもの気持ちが欠片も見えず
12
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ひよこ豆
川風にススキ仲良く一斉におなじとこ見て身体を揺らす
18
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ひよこ豆
空見上げ月に電気が点いたよと家路を急かす幼き吾子の手
24
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ひよこ豆
細枝に熟れた柿の実ずっしりとバランス保ちその時を待つ
23
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ひよこ豆
落葉がクモ張る糸に捕らわれて風の吹くたび廻り続ける
19
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ひよこ豆
雨降る夜 濡れた路面の輝きにしるべ隠され焦るハンドル
20
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吉野 鮎
秋の陽のぬくみの中を三歳のをみなご踏みゆく玉砂利の音
18
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吉野 鮎
くちびるに紅微とのせ三歳のをみなごややに身硬く座す
17
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吉野 鮎
雲裂きて天使の梯子降りきたり お渡りめされよ ひかりの皇女
14
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吉野 鮎
校庭に部活の聲の滿ちる夕 ひむがしに獨り十六夜の月
16
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吉野 鮎
月戀へば雨垂れに醒む身の裡にひかり充ちくる雨月抱きしむ
15
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詠み人知らず
醜きはこれ見よがしの吊るし上げ過去の遺恨と男の嫉妬
13
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詠み人知らず
明け方の浅き夢さめ大騒ぎあらら大変間に合わないかも
10
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詠み人知らず
柴栗の小枝の間に間にお月さまお願いだからこのままそっと
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