恣翁のお気に入りの歌一覧
元円
ふたりきり魚になって戯れた風に波打つコスモスの海
10
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紫苑
黒白の雲せめぎ合ふ夜明けまへ名残の雨の首すぢに落つ
14
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ゆみうさ
うす雲のむこうの月はこうこうと呼びあう恋をさみしく照らす
12
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さる
街路樹の金木犀に惹かれゆく本郷の街ゆったりと行く
7
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今村りいこ
お祝いの鰤の刺身の残り物ぶり大根にて味わい尽くす
3
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詠み人知らず
夕空の下の柴犬 本能で感じるらしく 秋の寂びしさ
8
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詠人不知
ちょこなんと猫のまします防波堤 背中よこ顔 もの思う秋
8
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半格斎
見上げれば色つく楓のあかあかと空のあおさに浮かびゐてあり
15
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トノゴジラ
迫りくる納期はピクとも動かざり時はつるべの落つるがごとし
4
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まがね
年をとり独り身になった母なれど薄化粧をし写真に微笑む
32
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たんぽぽすずめ。
ころころとお湯の転がる母の背の白さへ帰る如く生きたし
24
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みやこうまし
御所の秋そらの青さの透き通り建礼門が大きく見えぬ
14
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はな
いっそもうそのからだごと入れてほしい どうせひとつになんかなれない
11
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けにちん
栗の皮剥きし母とは遠ざかり吾が子に与う嫁が背を継ぐ
6
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ゆみうさ
やわらかな虫とり網が下りてくるようにあなたは覆いかぶさる
8
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半格斎
木枯らしの立つを覚えて燃えさかる散りゆく前の山の楓よ
16
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ふきのとう
家々に灯りのともる夕餉どき家族揃いてにぎわい伝ふ
10
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トノゴジラ
外国の公正信義に信頼すめでたき国は亡国へ落つ
2
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杏理
失効の旅券にや潜みたる 幼きサインと頬の膨らみ
2
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悠々
高潮が來るぞの悲鳴より迅く魔物は村をひとのみにせり
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