恣翁のお気に入りの歌一覧
希
きみのない部屋へ静かにやって来る孤独は礼儀をわきまえている
5
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氷魚
口数の多いひとだが本当に大事なことは言ってくれない
9
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るみこ
この生に感謝し幸せ噛みしめる何てことない一汁一菜
4
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詠み人知らず
今日だけは してはいけない 自己採点 振り返らずに 明日だけ見つめ
6
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まるえふ
花は咲き月は陰りて日は出づる野と成りし街転生の時
4
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蓬法院
白鳥のつめたき羽根に光さし野の雪さえも手のひらで溶く
5
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芳立
政治屋のビラがにはかに増えてきて郵便受けが告げる選挙日
3
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舞
地下鉄の窓に写りて影ひとつひたすらに問う朽ちゆく吾に
7
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想野
生き方を迷いし日々ぞ懐かしき398円弁当を喰らう
2
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悠々
山眠るごと恍惚の妻ねむる枯木の夫もそのふところに
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みやこうまし
繋がれて日がな居眠る飼い犬とどこか似ている恍惚の妻
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想野
「半額」と貼られし品をまたひとつ手籠に入れてうつむきし吾
5
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ねずみ
茜さす閼伽井の水の冷たさに遠き友らを想ひ空みる
3
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車男
うた詠めば心に巣くうケダモノがにわかに目覚め吾を責め立つ
8
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つくしめ
隠れ家と呼ばれるお店の感想は 低くて暗くて あなぐらの様
3
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只野ハル
戸を立てど窓を閉ざせど火の気なき部屋にひとりの心の寒く
4
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只野ハル
冬の夜音立てて吹く風に乗り泣き止まぬ子の声が聞こえる
9
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詠み人知らず
傑作に なるはずだった 文字の山 乱視の目には ただのしみだ
2
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詠み人知らず
公園の しかめ面した 彫像に 空想の銃を にやりと撃つ子
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るみこ
肌を刺す寒風ふるさとの味がしてふいに里まで帰りたい夜
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