恣翁のお気に入りの歌一覧
舞
一羽飛ぶ空鈍色に一声を残す鴉の何を探して
6
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いちにのパッパ
風呂あがり屁をしたとたん「逮捕する!」捕まる我をママも助けず
5
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悠々
母の背に負はれて逃げし滿州の大地眞つ赤なカンナ花咲く
15
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みやこうまし
雪降らず冬の化粧もままならぬ京の洛趣は春待つのみや
17
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佐々一竹
北陸に新幹線が走るころ春の日差しはやや柔らかく
4
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聴雨
ひとひらの花びら落ちてゆくやうに記憶失ふ人の愛しさ
18
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さる
老い夫婦労りあいて小正月粋なグラスにブランディ注ぐ
3
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いちにのパッパ
ダメだよと言えばコップに手を入れる間際でとめてパパ見る一歳
1
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詠み人知らず
立ち枯れた 茂みから 同じ色の猫 煮えきらぬ僕の 午後を横切る
3
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想野
敗れてもまた立ちあがる人のいてそれを眺めて嗤う人なし
10
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キリノ
残照を落とす木立の陰影が覆い尽くした真冬の記憶
3
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想野
夢かなえ舞い上がりし日もありにけりひとめぐりしてふりだしに立つ
2
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とまと
真夜中の底を漂う深海魚 今夜用の愛は見つかった?
2
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詠み人知らず
錆びかけた 体重計に 刻まれる 生きる目安を 暗がりで読む
2
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あひる
なにがなしゆかしき言葉中國に華眼といふは老眼のこと
2
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あひる
まだ暗き戸外に月の明りして床出づる朝心締りぬ
4
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まるたまる
湖畔では賑わっていることだろう水の底ではティプティプ聞ゆ
3
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るみこ
「ここからは不可侵ですよ」と言いたげな指輪という名のボーダーライン
6
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まるえふ
弱きものにレッテル貼って浮き上がるそんな奴には絶対ならん
6
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環
暮れてゆく街並はあり少しづつ紅き地平へ向かふ雲見ゆ
4
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