恣翁のお気に入りの歌一覧
木綿
返せないままのハンカチ記憶ごと畳んでしまう引き出しの奥に
5
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いちにのパッパ
薄赤きセピアのような光射し真冬の朝に街がめざめる
3
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いちにのパッパ
駅弁を平らげてなお未開封の醤油はきっと成仏できぬ
6
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いちにのパッパ
「ラーメンと生中ひとつ」なんてこと二十代では言わなかったな
2
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床子
うんざりなの 死にたいだとか鬱だとか手垢のついた絶望アピール
8
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ねこめ
やーいやいお前の母ちゃんでべそって兄弟喧嘩で母ちゃん負ける
5
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ふきのとう
田に見える水さえ凍る寒き朝白い息吐き駅へと急ぐ
13
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只野ハル
深酒も目覚めてみれば僕の部屋帰路の記憶は切れぎれなれど
4
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ねこめ
「いい人」と言われる度に「どーでも」を頭につける程には卑屈
5
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希
両腕に生まれたばかりの朝を抱き名前をつけてあげる「希望」と
5
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ねずみ
寒入りて俄か信徒が増える由竈の神に手をすり拜む
2
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月澄
災いも過ぎて無常の世の上に冬の星座は かの日と違わず
6
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浅草大将
有明や月冴えざえとかぎろひの春にはとほきあづま野の空
13
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床子
「昇るより、落ちる陽が好き」人は何故悲しい方を愛すのでしょう
31
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佐々一竹
年齢を気にしなくなる歳になりゆったり広い空が暮れゆく
8
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せいか
珈琲の苦さを今日も降り続く冷雨にそっと溶かして見てる
8
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まるたまる
酔いつぶれ道端で寝てみたいもの記憶を無くす程に飲みたし
4
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ねずみ
名も貌も時の流れに埋もれゆき仏苔むし随喜の相に
4
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市川ありさ
柔らかな枕に頬を押し付けて想いひとつを噛み殺す夜
15
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舞
寄り添いて時に諍かい年毎にともに老いつつ結婚記念日
12
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