恣翁のお気に入りの歌一覧
村上
とれたてのアスパラゆでる妻がをり単身終へる朝餉はみどり
9
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笑能子
飄々と己の中を覗き込み深き浅きを今一度問う
6
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只野ハル
中庭の四角い空に枝伸ばす椿に花が寂しく咲けり
9
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只野ハル
敷石の間に生える名も知らぬ茂る草にも雪混じり雨
4
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只野ハル
病院の中庭にある水のない噴水見れば雪がちらつく
8
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詠み人知らず
とんとんと仔の背をたたく母の手は 荒れて乾いてなお美しい
29
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詠み人知らず
車椅子に座らせる父母の骨は細く 悔恨だけが胸に居座る
15
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ふきのとう
みどり児は姉に泣かされわが胸に顔をうずめて悔しさはらす
12
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あき
水墨画にしてはどうも電線やビニールハウスが邪魔な景色だ
9
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聴雨
まだ淡き春の嵐かいづくにぞ残れる冬の未練なるかな
6
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新田瑛
ここはあなたのふるさとですね息遣いがおんなじだからわかったんです
2
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紫苑
嬌声の遠ざかりけり過去に思ひ巡らすドライマティーニ
5
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いちにのパッパ
四歳の兄のすることフルコピー妹は一歳まねっこどうぶつ
2
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もりもり
真夜中に雨戸を揺らす風の音眠れぬ夜はうたのわ冴える
7
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居る子
前を見よ目を背けても變はらぬよ泪こらへよさあ前を見よ
2
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みやこうまし
公園に鳩も雀も飛んで来ず居場所気になる寒風厳し
10
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芳立
身の上を訊かれ話せば若いのに偉いわねえとすする茶の音
11
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あき
やわらかく舞い降りてくる牡丹雪 遠くはかるく近くはおもく
26
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さる
春遠し吹く風さむく耳痛くおのがこころにすきま風あり
12
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ケンイチ
君風にしたがひ去れば残りたる空を束ねてこころと為さむ
12
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