紫苑のお気に入りの歌一覧
村上 喬
この言葉はあの日の二人を記憶して海の底への入り口となり
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村上 喬
残された僅かな時を思うたび背中に生える千本の腕
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村上 喬
両手でもこぼれてしまう君がおり掬いきれずに歌に溺れる
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村上 喬
空見あげ佇む街の片隅で涙は重力しだいだと知る
14
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へし切
うらぶれて心もこほる寒き夜は人肌恋し母のぬくもり
23
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水海はるこ
授業中静まる廊下を歩むとき少女は罪なき罪に気がつく
3
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美津村
大人のみの三人家族を十九年和ませくれて猫は逝きたり
7
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悠々
滿州の、大地に百花、ひらくとき われ、うまれ來ぬ、春の男兒よ
23
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悠々
死のせまる母とはしらずもぐり込む うすきふとんのうすきちぶさに・澄
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みなま
東山朝霧ついて走りゆけばヘッドライトが行き先を指す
10
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みなま
黙祷の手に傾いたロウソクの滴り続く東遊園地
7
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只野ハル
漱石の書く下女の如き心持ちする曇り日の台所で
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半格斎
雪闇に流れ消えゆく篠笛の音色哀しや琴線に沁む
11
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夢士
三椏の枝先かざすどんど焼きマンション村の子ら集めをり
18
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大河千紋
うすづくゑ日代の劍となれる身のこぼるるほどに命たまゆら
3
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悠々
立ち枯れ の 葱と 私と 原子炉と、 うとまれながら、なすすべもなし。
19
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悠々
鷹、消へて、空はせつなく、なりにけり。くよくよするな、と、亡き父の、こゑ
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悠々
ふゆばれの、窓うららかに 日は さしぬ。いびきも よろし、圖書館の ひる。
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松本直哉
天翔ける図南のつばさ颯颯とブラキストン線踰えよおほとり
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村上 喬
この旅の遙かな道のり思うとき僕らはゆったり道草をする
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