水月のお気に入りの歌一覧
夢士
冬将軍居座り続け春の戸を押さえ残雪塊りをりぬ
15
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滝川昌之
凍て雲が覆って消した街の色ぽつりポツリと灯く梅の朱
21
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灰色猫
ふたりして孤独な薔薇に生まれたね互いの刺で傷つけあって
15
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詠み人知らず
恋の歌 青春時代に置いてきた 素直な言葉は 真っ直ぐつながる
8
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詠み人知らず
月明かり照らされ星が 零れ散る 銀の星屑 光って浮かぶ夜
8
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詠み人知らず
「ごめんね」と 誰にともなく呟いた 言葉はいつも 散り散りになる
14
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萱斎院
ほのぐらき夢の涙にめざむれば 闇にたゆたふふるき梅が香
16
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夢
白烟に 透ける柔肌 解る髮 浮かぶ薄桃 いと美しや
6
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秋日好
動き出す身体に心がついてくる陽を浴び花愛で月を見上げる
18
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詠み人知らず
ひらさかの醜女を厭うて邪をとどむ桃の木はやし逃げおほせる男
8
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詠み人知らず
羊膜を破れぬような日々を生くせかいはうすぎぬ重ねのあした
13
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コタロー
誰も見ぬ町の小さな野佛に中年夫婦兩手を合はす
11
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灰色猫
それぞれの心の闇にそれぞれの一等星が息づいてます
16
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恣翁
道場に 雑巾掛けせし跡 直に 霜と残れる寒稽古かな
22
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なかはらやすひこ
秒速五センチメートルの雪片が口づけのやうに融けてゆきたり
5
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なかはらやすひこ
図書館のアポリネールの詩集には君の叫びし落書きのあり
7
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なかはらやすひこ
君のいる螺旋階段でゆふぐれを眺めていたり加速する夏
6
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横井 信
梅の花 気になり歩く 遠回り 雪を乗り越え ふくらむ蕾
11
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舞
冬の日に咲く花よりも美しき君であったと追憶のなか
9
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詠み人知らず
咲かせども念へどさらに実をつけぬ染井吉野の真綿の波たつ
8
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