詠み人知らずのお気に入りの歌一覧
千百
死に際に 西瓜を求めて 逝った祖母 悪阻に果肉を 啜り思い出す
8
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藤久崇
窓開けば 和き晨の 風に添い 忙しく来たる 蜚蠊かな
15
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滝川昌之
満ち潮に河口は海とせめぎ合う淀めば滲む入日浮かべて
24
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灰色猫
ぷかぷかと氷の海で冷やされて真夏の夜を夢見るすいか
18
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聴雨
空色と灰色クレヨンにぎりしめ窓を流るる雲ながめゐる
19
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朝野沙耶
ただひとりおもちゃの時計の針を追ひ迫る別れを指折り数ふ
12
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千映
伸び伸びと育ててくれた母だから今度は母を伸び伸び育てる
19
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只野ハル
目と口を固く閉じてる母の食介束の間の覚醒を待ち
13
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只野ハル
お帰りに返事のできぬ母今日もデイより戻り車椅子押す
17
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横井 信
幾重にも重なる雲を押し流す風は暴れて僕はよろめく
19
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幸子
幼子の抱っこ紐より仰け反りてその手で世界探らんとしけり
21
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しずく☆・.…。
登ろうか 坂の上から 振り向けば 群青の海が 見えると信じ
32
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恣翁
夕されば 一日を惜しむ蜩も 秋の闌けなば 鳴き弱りてむ
16
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へし切
山の蝉 姿をやよし うつくしと鳴くなるそらは 秋にやあらむ
27
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横井 信
緩やかにひかりを含み流れゆく雲の生み出す影に立つ僕
19
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千映
金魚柄二歳違いの弟は井げた浴衣で「ねいちゃん」連呼
15
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バロンマン
兄妹で競い合うごと駆けてゆく願うは吾子の真っ直ぐな未来
14
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詠み人知らず
好きだから側に居たくて愛しくて近づき過ぎて見えなくなった
6
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舞
空広き札幌の街トウキビの匂いなつかしひと時の夏
16
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KEN
弓を張る月讀みの下星ひとつ何を願ふか燈り幽かに
16
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