コーヤのお気に入りの歌一覧
野々花
寝室の朝の陽射しが眩し過ぎカーテン越しに招く涼風
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さへき さうじん
いつからか独りを然程に恐れざり 孤立はしても孤独でなきゆゑ
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inosann
「これで良い」かすみのかかりし駿河の海 水平線の定かならざる
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野々花
摘みたての四つ葉挟んだ文庫本祈りのように両手で閉じる
27
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安井シンゴ
灰色と白雲まだらに夏至の空地上はいまだ夏に至らず
9
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千映
雨のなき梅雨に泣いてる木々たちは別に泣きたい時に泣けない
12
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まあさ
梅雨らしい 雨あび艶めく 紫陽花に でんでん虫が 惚れなおす朝
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千映
図書館であなたが立ったそのすきにそっと四つ葉の栞を挟む
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千映
庭の花「たんとお飲み」の気持ち添え栄養剤入り水を掛けたり
15
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むらさか
何事も楽しんでいくスタンスで楽にやれてるならうまくいく
10
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むらさか
歌人なら誰かに恋をする前に短歌に恋をする人がいる
13
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安井シンゴ
ふぐめしの支度の湯気は漂いて夕餉近きをわれに告げたり
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むらさか
忽然と姿を消したあずきバー 1日経てば復活してる
10
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こぐまじゅんこ
すべってはのぼって遊ぶ子の笑顔 夕暮れせまる午後の公園
10
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天鳥
週末に気温上がると予報士がとうとう来るかと暑さ思いて
6
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天鳥
雨上がり虹の根元にいざ行かん黄金の壺君に見せたく
9
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kingface
眠けれど眠れぬ夜のものがたり青き旅路の夏の夜の夢
9
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詠み人知らず
未完成描かれたキャンバス街灯に舞い降り天使は星抱きしめて
6
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詠み人知らず
ここからは永遠に特等席の望遠鏡の先の私たち
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千葉 甫
撮られている間はカメラを見つめていた猫おもむろに背を向けて去る
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