恣翁のお気に入りの歌一覧
さる
閏日に生れしわが孫十六に次は二十歳にわれは八十四に
6
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さる
雪つもる今朝の玄関大声で「いってきます」と孫はしゃぎ出る
7
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詠み人知らず
ストーブで大根・蒟蒻煮る手順 寸分違わず母の伝承
8
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紫苑
無精ひげ疎らなるまま午後ひと日憩へる君の喉仏見つ
16
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村上
鼻歌に何か用かと尋ねくる妻そこにをりなにやら嬉し
19
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村上
目で笑ひ人の言葉の裏をよむ男となりて三十年過ぎぬ
5
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村上
酒吞めぬ身なれど深き秋の夜は独りしづかに牧水よみをり
7
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笑能子
伸び一つ体の奥で鳴る音に感じいりてはまた伸びをする
4
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山本左足
書きかけの履歴書一羽の鶴となる 折るという字は祈るに似てる
6
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浅草大将
子らがため示すためしの童うた三十一文字につくり難しも
10
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浅草大将
一締めの千代紙むなし群鶴を折り初めにしに君逝きたまふ
17
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もりもり
透明糸我が粗縫いを笑うよな生地に染まりし優れものかな
9
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詠み人知らず
ベランダで君のYシャツ飛んでって春一番にお別れ決めた。
4
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あそびくも
末弟の世辞気遣ひにいささかの心残りをもてあます午後
16
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詠み人知らず
鬱々とルサンチマンの埋み火にとらわれているしるべなき日々
5
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ありぎりす
薄氷に光弾ける通学路 子らの歓声春風を呼ぶ
9
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そらの珊瑚
いつの日か愛しい方の耳元で さざなみ唄う巻き貝の夢
9
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日央
夕闇に 凛と咲きける 一花と 君を比べし 野辺の細道
8
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もなca
紅梅のほころびかけたる枝先に二羽のメジロの睦まじくあり
4
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艶羽
友垣よ 打侘びやるな 身一つで 細かなれど 差出づ吾が手
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