恣翁のお気に入りの歌一覧
工藤吉生
20年前に住んでた家がまだあった 老婆がオレを見つめる
7
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希
はだかになったら足裏にひっそりと記されていた「手洗い専用」
4
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詠み人知らず
太陽になれなかった北風も最後の声は温(ぬる)く優しく
14
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詠み人知らず
打ち寄せる波が消し去る二文字を拾うことなく海岸歩く
9
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詠み人知らず
真青な魚影を追って振り仰ぐ冷たく輝く水槽の前
2
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もなca
念入りに化粧ほどこす吾の顔を見つむる幼子まばたきもせず
12
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栞
飲み込んだ言葉の数だけ増えてゆく歌を並べてふくらむ想い
21
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半格斎
寒風に身を凍らせて登校の子等は弾けし歩道路のうえ
11
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紙魚
ごきゅごきゅと流れ落ちてくウイスキー瓶をつかむ手あおき血のくだ
4
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のんぼう
「飲みに行こ!」軽く誘った後始末 まさか酒より苦くなるとは
8
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詠み人知らず
年老いた祖父母が食後に飲む薬 見ぬ間に増えて ざわつく心
10
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悠々
肉聲が聽こへるやうな歌を詠めアタマで詠むなカラダで歌へ
16
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山本左足
バス停にひとり佇む老人の眼鏡の弦に降り積もる雪
7
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falcon
裾揚げて足湯の娘の博多帯華も散りくる三献独鈷
9
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れお
あの頃はよかったなんて言うのです いやな時代のいやな僕らは
4
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せいか
誰のためでもない夕餉の買いものの萎れたネギの青さに笑う
8
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悠々
かわゆすと親が云わなきやだれ云ふの生きてく自信與へておくれ
12
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七色コイン
じっちゃんよ足が痛かろ。待ってろよ、 この木で杖を作り持ってく
8
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小山 薫
河岸の菜の花手折る君の手に春の足音共に響きぬ
5
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詠み人知らず
帰り来る日向の匂いの少年の「今日ね僕ね」が楽しみなのだ
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