恣翁のお気に入りの歌一覧
いちにのパッパ
洗濯機の中に散らばる石ころの運び屋はとうにねんねんころり
5
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詠み人知らず
干し烏賊の徳利分かつ吾と君にさす月光のまるきぬくもり
6
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あかつき
教壇で静かに響くバリトンと、ほのかに香る煙草の匂い
6
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あかつき
お風呂場に迷い込みたる鈴虫をやさしく包む父の手のひら
8
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あかつき
大きなる夕日背負いてがむしゃらに走る球児らの夏は終わりぬ
4
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もなca
風のように君は突然あらわれる 待つのをやめてひと月経った日
9
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住川幸
廃液の油膜を指して虹と呼ぶ子のために今降れよアムリタ
5
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横雲
蛍火を追ひて辿れば沢の瀬に草の茂れる宿のありけり
5
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恵
暗闇に光ひとすじ映写機の ちり舞う姿なつかしきかな
3
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あき
石鹸の泡では落としきれないわ暗い汚れが臓器を被う
15
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詠み人知らず
「父の日は期待しないで」と言いながら 笑顔を思い 品物選ぶ
5
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もなca
濡れるほど色鮮やかに染む花の青きほむらはゆらり揺らめく
12
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糸
やうやうとほそくたなびきおおいたるしぐれのごときわがおもひかな
10
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キノシタサトル
湿り気が夜の時計を遅らせる(蛙の声が粘る六月)
4
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蝦夷ノ博麻呂
見渡せば熱波の砂漠地平線夢追ひ人の跡を消すかな
2
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紫苑
ささがにの記憶の糸を手繰り寄せ縹の紙にあやめを折りぬ
12
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紫苑
皇女の弟世とも見し二上の山にそぼ降る青時雨かな
8
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風蘭
憧れの歌集をなぜか見つけた日背中に羽根が生えそうな午後
21
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七霞
月曜の雨はさらさら真上から内なる余熱をほどき流せり
2
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光源氏
笹の葉に併せてゆらく姫螢浮き世を照らす夢のともしび
15
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