恣翁のお気に入りの歌一覧
詠み人知らず
水茎のをかの葛原うらかなしむかしも今もあき風ぞ吹く
8
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たつかわ梨凰
マニキュアを乱暴に取る夜ゆびは逃れた人魚の鱗に光る
20
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横雲
酌み合へば嬉しくもまた淋しかり嫁がぬままの父の日の酒
6
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紫苑
雨の香のにほふ刹那を野山にし生くるいのちのぞわりと顕ちぬ
5
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希
許せないことが少なくなっていく大人の影を踏み続けている
11
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希
折り合いの折り線位置がわからないままに折っている千羽鶴
4
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風蘭
陽の中で笑ったきみを追いながら目覚めた夢の続きをさがす
24
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falcon
腰をかけ弁当開く棟梁の空に輪を描く鳶悠々と
13
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みやこうまし
柔らかき食べ物呉れし父の日の娘のギフトに優しさ籠もる
12
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桜園
あじさいの蜜をしばらく吸いし蜂羽震わせて光となりぬ
12
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もなca
うたを詠み思いを分かちあった日々 詠み人知らずににじむ寂しさ
7
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芳立
かみしむる味の苦きはちちのみの父のみの知る涙なりけり
9
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只野ハル
突然の晴れ間に何もできなくて今日も雨だと聞いていたから
4
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あかつき
「はい、お駄賃」しわしわの手からこぼれ落つ 嗚呼、懐かしきキャラメルの味
17
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紫苑
水潜りただひたすらに魚を飲む喉のかなしとらはれの鵜の
5
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横雲
梅雨の間の蒸せる臭ひを厭ひつつ言葉少なに人寝そべれり
5
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詠み人知らず
「届いた」と知らせる電話の声弾み 喜び伝わり胸熱くなる
9
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桜園
久しぶりに来し豆腐うりのおばちゃんが夫が死んだとぽつりといいぬ
7
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詠み人知らず
先代から授けられたる血と肉を 愛せないならレッドカードだ
8
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しづく
受話器越し左の耳をくすぐってわたしを染めるくせのある声
7
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