恣翁のお気に入りの歌一覧
うすべに
うすぎぬの衣を透かすわかみどり 天つゆやめて抹茶塩ふる
13
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谷真澄
「本当は生まれんかったらよかった」と言う君が居て僕生きていられる
7
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うすべに
去る冬の寒さにたえた葉をたてて 赤を緑に変えるロゼッタ
10
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美生子
母の住む老人ホームに春の雪しづかに降れり花の如くに
14
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こぐまじゅんこ
寝そべった私の背中にのっかってさちは寝転びのびのびしてる
6
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横井 信
まだ暗いしずかな冬の朝に降る冷たい雨にこころが沈む
16
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薪
この靴は生きているかもしれないときどき私の爪先を噛む
4
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灰色猫
もどらない金曜日を埋めてゆく雪はまだまだつづきそうだね
11
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こぐまじゅんこ
お雛様を飾るとぽわんとあたたかい空気に包まれ笑顔のさっちゃん
7
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うすべに
さざんかのくれない染める山道の かなたに霞む菜の花の春
14
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海舟
願書手に帰宅してきた父親の 曇るメガネが映すエール
6
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舞
かけめぐり ほほ染む子らは かぜの香に さきがけて知る 春のきざしを
11
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美生子
ひたすらに戀ふる想ひは水底に深く沈みて珊瑚と化しぬ
9
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朝野沙耶
桜桃 その実に宿る真実を咥えて噛んで呑み込んでみる
15
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千葉 甫
聞き耳を立てれば雨は降っていて躊躇うような雷鳴のくる
9
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薪
如月の雨はやさしい おいていくひとにも おいていかれるひとにも
7
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谷真澄
「話がしたい」逢えば別れを告げられる気配感じて既読スルーす
4
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舞
嫋やかな隠る日やさし如月の何事もなく過ぎる一日
10
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茂作
いもうとに持ちて行けよと妻に云ふ あした畑に春菜を摘みて
12
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美生子
紙風船打つ手優しき祖母の目は白く潤みて空を眺むる
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