粕春大君のお気に入りの歌一覧
聴雨
月の下二胡の音そそと忍びなく帰らぬ夏の言葉さがして
3
もっと見る
春咲
届かざる 思ひ抱けど ひたむきに 天つ日を追う 向日葵の恋
15
もっと見る
聴雨
徐にささやきかくる者ありて仰ぎみすれば月のほの見ゆ
4
もっと見る
恣翁
平生の耳だにあるを せせらぎの 今朝こそ咽び 聞くに忍びね
20
もっと見る
聴雨
夕立は折り重なりしかなしみの鈍いろめいた心より落つ
6
もっと見る
芳立
永田なるみづほは枯れていたづらに山のもとより風が吹くなり
5
もっと見る
聴雨
閨の窓あふぎ見すれば折節に夜ごといざよふ月うら寂し
7
もっと見る
河のほとり
惑ふともなほ行かまほし奥山の真木吹く清き風のまにまに
3
もっと見る
紫苑
さきだちの歌をおくると言ふひとよかぎろふ途にカンナは燃える
11
もっと見る
リンダ
鈍色の水さし照らす銀の月 眠りしものの美しきこと
26
もっと見る
河のほとり
わたの原波のまにまに行く舟のゆたにたゆたにものをこそ思へ
8
もっと見る
白亜
落ゆる汗のちひさき斑はや失せぬ 小路の影のいよよ深しも
11
もっと見る
聴雨
どことなくうるむ虫の音かぜの色はや遠州の夜は秋いろ
14
もっと見る
浅草大将
浪風ようちて磨けよ若みどり身にあらいその松のほまれを
20
もっと見る
光源氏
立ち隠る佐保を行きかふ舟人の夢ばかりなる波の花かな
12
もっと見る
みやこうまし
坐りつつ居眠ることが板につく老いの特技と数えられるや
17
もっと見る
聴雨
涼風やこぞの虫音に出会ふ朝はやもあらたな季を迎ふる
11
もっと見る
紫苑
鳴く蝉のつかれを知らず八日まで過ぐせぬ夏を見すゑるごとく
13
もっと見る
聴雨
泣き言も辛さも見せず休みなく雀啼く朝みかづきの夜も
11
もっと見る
芳立
ことばにはせで詠ふなり補聴器をつけたる稚児が夏空をみる
9
もっと見る
[1]
<<
15
|
16
|
17
|
18
|
19
|
20
|
21
|
22
|
23
|
24
|
25
>>
[264]