愚と楽のお気に入りの歌一覧
麻
いたく吹く風のいばらをしのぶればなほかぐはしき柚子のすずなり
35
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只野ハル
専従の家族介護の我が身にはリズム狂わす祝日となる
23
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千映
寒いねと季節のあいさつ受けるけど否定しているこころと体
15
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灰色猫
貴方へと伝えたかった単純でごくありふれた想いの欠片
24
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灰色猫
狼に生まれ損ねた野良犬が昇る満月じっと待ってる
23
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灰色猫
秋桜のなびく花びら一枚になって世界に吹かれていたい
25
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灰色猫
新人さんライン作業の受け持ちはおいしくなあれと唱える工程
22
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へし切
言の葉に思ひを置きて詠む歌の人それぞれの人間模様
32
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夢士
うたのわの友の歌読み返す歌詠めないままに暮れる一日
25
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沙久
力学は負の言の葉を蓄積し 落下速度を倍速にする
16
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沙久
報われぬことにどれだけ情熱を注ぎ切れるか試されている
22
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沙久
カッコいい事は言えずのILOVEYOU 枠はみ出しても抱き合っていよう
16
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千映
冷え込みが強ければまた強いほど山茶花の花あでやかに咲く
24
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只野ハル
思い立ち本棚整理始めたら二十三時を過ぎてしまった
15
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林林
「明日はね愛しい人に会えるんだ」窓辺に育つ長葱に云う
35
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夢士
酔ひ覚ましバス停過ぎてぶらぶらと銀杏落ち葉を拾ひつ歩く
31
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灰色猫
直情な希望がそっと垂れているある晴れた日の空の上から
22
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灰色猫
君が言うさんきゅのきゅーの腕力で抱きしめられたい私がいます
23
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舞
みちのくの雪野に遠く白鳥の宿訪う声の聞こゆ頃かな
16
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まあさ
週明けの 清し空気と 日の光 君の洗濯物が乾くよ
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