美津村のお気に入りの歌一覧
片井俊二
桜葉をぬらす静かな雨の中、暮れゆく春にこころ彷徨う
5
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詠み人知らず
参観に倦みて戸外をながむれば目に青々と若楓萌ゆ
5
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平 美盛
頬染めて走る童の背中には夢の詰まったランドセル揺れ
18
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詠み人知らず
あのひとのちかづいてくる踊りの輪あとひとりそこで音楽がやむ
4
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詠み人知らず
化粧などとうに忘れし吾なれど そっと紅さし春によりそふ
12
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あまおう
アクセルを 弛めてみても 加速する 坂道だもの 恋なんてのは
26
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詠み人知らず
閉ざさずに心ひらけよ怖がらず 握り拳に握手はできぬ
18
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inosann
幾年も話さずなりし長男の安否確かむ部屋の明かりか
32
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朝がお
サイダーの清楚な泡の爽やかさあなたに捧ぐ愛の数ほど
11
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ほの香
朝までとうなだれかかる体温に非情な別れのアラームが鳴る
13
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紫苑
海の辺をそぞろ歩けばうちひさす宮古上布に風のたはぶる
16
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みやこうまし
結末を友情として終えました 百五十才の二人の青春
24
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由縁
水含み藍の筆跡鮮やかに 義母が遺した陶器に魅入る
4
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紫草
明け方に猫のあいさつうけながら窓開け入れる朝の風の緒
24
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へし切
虚ろなる時を過ごすといふことはかくも張りなく淋しきものか
23
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村上 喬
明け方の雨もやさしく降りはじめ こじれた過去を解きほぐす春
14
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千草
散り去ればもう人影もなき夜の静寂を照らす花見提灯
10
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詠み人知らず
はたらけばはたらくほどにむなしくて啄木忌に啄木のうた読む
4
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inosann
久能路を左右に分けて花萌える 何処まで続く黄の帯のごと
15
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みなま
朝夕に囀り交わすつばくろを見上げ冷やかすくちぶえをふく
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