inosannのお気に入りの歌一覧
滝川昌之
豆に付く鬼のお面の不要さよかぶりし季節(とき)の重き偲びて
19
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可不可
売上より廃棄の辱は雪げたか 平成も最後の恵方巻
6
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夢士
川魚の命はかなし冬びより銀鱗光る嘴の先
17
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ななかまど
詰め襟の少年ふかく礼をする鎮守の杜の十五の春よ
11
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蔓葵
この冬もはやくれなゐの梅の花かさねてにほふ雪のあけぼの
16
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舞
爺婆が滑る雪道お互いに支えられつつ歩む背丸く
10
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新座の迷い人
晩酌に 妻の事など 思いつつ 注いだコップに 一滴かな
6
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由縁
草の陰雪は残れど暖かく 夜勤明けの夫床より這い出る
7
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び わ
生物の生きる知恵には驚嘆す畑の蜜柑鳥がたいらげ
6
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芳立
いかにして憂き世の闇を払ふべき鬼はおのれの外にあらぬを
10
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コタロー
珍しく元氣に吠える小屋の犬吾と雌犬に尻尾を振りぬ
5
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コタロー
金柑のたわわに實る樹々搖らし群がる鵯は爭奪し合ふ
5
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コタロー
八朔の生垣越えて熟れてをり黄色の甘さいつぱい詰めて
9
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コタロー
裸木の寂しさ殘る校舎横池は靜かや生き物をらず
4
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コタロー
冬の道必死に歩く人間を上から鴉カーカー嗤ふ
6
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新座の迷い人
我妻の 余命を医師に 告げられて その日近づき 我も悲しき
3
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新座の迷い人
テニス見て 終わる瞬間 テレビ付け 大阪なおみ 世界一とは
2
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灰色猫
歓声は力に変わる届けよう勇気をくれるあの背中へと
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灰色猫
からあげが歓喜の声をあげているその爽やかなレモンを浴びて
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詠み人知らず
冬の雨まだ降りやまず夕暮れて三味の稽古のはかた帯寂し
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