卓のお気に入りの歌一覧
茂作
ほつこりと白く濁れる足湯かな 男をんなが混じりて浸かる
11
もっと見る
灰色猫
へし切の刃はなほなほ柔らかく守る光を放ちそめきよ
8
もっと見る
横井 信
桜散る空には白いひと筋の飛行機雲は春にとけてく
9
もっと見る
横井 信
桜咲く春の朝陽に橙の寒さを耐えた青葉が冴える
14
もっと見る
横井 信
ひと気ない朝のホームに花びらのしずかに踊る春の思い出
12
もっと見る
茂作
あと幾度見られるものか知らねばや 花の盛りは寂しさもあり
11
もっと見る
茂作
きらきらと春のひかりに放たれて 緑を擴げ伸びる蘿蔔
12
もっと見る
横井 信
平凡な休みは終わりひとひらの花の栞をやさしく挟む
12
もっと見る
灰色猫
空色と緑の青さに安堵して水面によれば翡翠のひかり
8
もっと見る
横井 信
まだ寒い冬の朝でも立春のどこか浮かれた鳥の鳴き声
13
もっと見る
へし切
春立つと戻る寒さに震えつつ 回る暦は春隣りかな
11
もっと見る
茂作
破れ衣纏ひ疎らに殘されて 冬ざれの畑耐へる白菜
16
もっと見る
ひげじぃ
つわぶきを剥きつまどろむ縁側の真黒き指の母の夢みゆ
11
もっと見る
灰色猫
茜さす薄紫の黄昏に君と契りし絵空まばゆし
8
もっと見る
ひげじぃ
寒き夜は故郷に耳を置き去りて馬酔木の山に鶯を聞く
11
もっと見る
名鈴
露しげき 夢の寝覚めは 闇深き まだ明け暗れの 辺りなりけり
20
もっと見る
灰色猫
君よりの文はすがらに宝玉に別れし君も同じからむや
15
もっと見る
茂作
墨衣 教へ導く雲水の 結ぶ印は白魚に似て
13
もっと見る
茂作
墓參り能登の海には二重虹 眠れる人のお禮とぞ云ふ
11
もっと見る
名鈴
慰めに 今また読みし 君が文 却りて悲しき 心まされる
25
もっと見る
<<
1
|
2
|
3
>>