KENのお気に入りの歌一覧
恣翁
春の夜の出で湯に浮けば 魂だにも 海月のやうに揺蕩へるかも
19
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滝川昌之
新緑を小さな胸に溜めこんで親の燕は子育ての帰巣
14
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うすべに
散り藤の絨毯かすむこぬか雨 踏まぬようにと道端に寄る
12
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うすべに
雨ついて風切るつばさ 軒下に板取り付ける人のやさしさ
10
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へし切
なみなみと水を張りたる放水路 のどかなるかな釣り人の見ゆ
10
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うすべに
すわ来たか 南海トラフと身構える湯船のお湯の揺れにあわせて
13
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美生子
にぎやかな同室患者は退院しひとり数独して過ごす夜
14
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恣翁
嘴に泥を含みて 忙しげに 軒を出入りせるつばくらめ
18
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杜鵑草
定めとて送り送られ別れつつ春は心ぞもの憂かりける
14
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美生子
飴色に使い込まれたつげ櫛に祖母の匂いは微かに残る
17
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美生子
お酒には酔えずに呷るコカ・コーラ貧しき頃の恋の味して
14
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恣翁
傾きし片割れ月を嘲りて 夜明け烏や 唖々と鳴くらむ
18
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バジル
慎ましい幸せひとつくださいな立坪菫は淡い紫
19
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舞
細き腕まだ子の胸にグローブを構え脱皮す少年の顔
9
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へし切
すずらんによく似た花が咲いている白い花だよいつもの小径
14
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滝川昌之
老木の藤のか細き花房を杖のごときに棚が支える
18
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うすべに
青空に一ッ葉たごの雲わいて 木の下闇にも白い花咲く
8
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横井 信
春風に若葉のそよぐ山の背を列車の窓の遠くに望む
17
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敦希
浅緑小さな手ひらくいちょうの葉 陽を掴もうと競い繁れる
14
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さいおん
吾背子与 二人之漕者 幾許可 今日川路者 弥毛清毛
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