へし切のお気に入りの歌一覧
笹舟
浮雲の跡を追うてか旅立ちぬ 綿毛見送る晴れは切なし
8
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横井 信
降り出した雨に打たれてヒメジョオンちょっとうつむき花が揺れてる
13
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秋日好
寂しいということだろう穀雨避け照らす夕陽も眩しいばかり
7
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茂作
そよの風やまぶき蝶を追ひかへし ふたたび寄れる春の晝なか
15
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秋日好
もう何年サムネに使うチューリップ思い出重ねて今も咲きおり
7
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恣翁
しゃがみ込み 草の香に春嗅ぎ取りて 悦に入りにし少年時代
10
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音蔵 雅秀
時来れば 人は何処に旅立つや 逢いたき人に会えれば良いに
5
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音蔵 雅秀
指しゃぶる 癖の未だにとれぬ子は 今年二十歳を三つほども過ぐ
2
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恵雪
万葉集栞のページに遠距離の我が身重ねし相聞歌有り
9
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狂い咲き
咲かず花 色なきものと え笑えや狂い咲くこと 花のみぞ知る
5
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夢花火
ふりかけの ちりめん山椒 好んでは 熱い緑茶 共にするもの
3
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ななかまど
霧雨に首をすくめる峰桜せめて散りたし青空の下
19
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滝川昌之
この雨は田畑潤す雨だから女子の化粧水ごとく滲み込め
13
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トウジさん
めそめそと泣いてどうなる春の雨連れて蛙もほら鳴きだした
7
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小林道憲
季はめぐり菜の花咲く道踏みしめば 古里の家しきりに恋し
2
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うすべに
雨けむる浦戸の海をみわたせば 舟出ゆかしい貫之のうた
9
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兎桃
深と浅両の緑の綾なす山に枯れて見ゆるは竹林の谷
3
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美生子
人生のゴールはいつか見えてくる桜ながめてあせらず行こう
12
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兎桃
豌豆のささやかな叢裏にあり妻との夕餉にひと握り採る
3
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KEN
ボール追ふ子らの夕影もてあまし陽は暮れなずむ 思ひ出と共
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