恣翁のお気に入りの歌一覧
詠み人知らず
殿方の視線の触れた胸と腰 廃マネキンの誇りは高い
11
もっと見る
ユーカリ
七月になっても毛布片付かぬベッドの上で雨音を聞く
10
もっと見る
桜園
玉のごと雨粒からます夏簾落ちる水滴涙にも見ゆ
9
もっと見る
七霞
帰り来る高速バスの窓際にいるはずのない君を探して
9
もっと見る
透子
雨音に詩のなき歌を聴きおれば夢を染めゆく柔らかな青
11
もっと見る
もなca
言い合いの後ためらいつつ手をとれば言葉は無くとも伝わる何か
20
もっと見る
紀真砂
「また来る」と、ネクタイしめて走り去るキス待つほほを置き去りにして
19
もっと見る
詩月恵
無防備な君の寝顔が愛おしい凛々しい眉も長い睫毛も
9
もっと見る
りも
やけ酒ができればどれだけ楽だろうやるせぬ夜の下戸の悩みは
2
もっと見る
紫苑
強ひらるる眠りに思ひ断たれしか合歓の睫毛はなみだを隠す
8
もっと見る
孤望
ことごとくせかいの時が白々と止まったような夏の海です
4
もっと見る
ふきのとう
細き糸紡ぎてあそぶ蜘蛛の巣に夏日照らせばひかりて見える
13
もっと見る
詠み人知らず
廃屋に残った人の情念が 逢魔が時に明かりを灯す
14
もっと見る
晶羽
吐き出せず絡み付き合う言葉から出来た鉛を歌に沈める
4
もっと見る
いちにのパッパ
よろこびに覆われてゆく帰りみち二歳を祝うケーキを下げて
3
もっと見る
紫苑
八の字の舞をまぶしく仰ぎつつ地蜂のひそと土を被きぬ
6
もっと見る
詠み人知らず
みちのくの逆まく波にみをつくしこゑをかぎりのをみないさをし
16
もっと見る
紫草
薄紅の雄しべ笑ひて搖れたれば心囚われ眺むねむの木
12
もっと見る
光源氏
聞き渡す白妙衣打つ砧夕影草の濡るる大和路
10
もっと見る
光源氏
艶めきの吐息を照らす月明かり遠き海面けぶる漁り火
16
もっと見る
[1]
<<
1992
|
1993
|
1994
|
1995
|
1996
|
1997
|
1998
|
1999
|
2000
|
2001
|
2002
>>
[2559]