恣翁のお気に入りの歌一覧
桜園
一夜明けあまた散りたる庭の娑羅花の白さに掃くをためらふ
15
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詠み人知らず
うたを思ひおのがつとめに信あらむ偉とする人にはあらざりて足る
11
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紫苑
さみどりの八重歯のごとく芽ぐむなる竹に遙けし行き合ひの空
9
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詠み人知らず
家出でつ便りすら寄越さぬ弟よ親に顔見せよ安心させよ
3
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詠み人知らず
雑草が繁る廃屋の庭先で誇らしく咲かなむ椿の花よ
4
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詠み人知らず
何処から誤解聞こえるその場所は つぶやきなのか?はたまた別か?
8
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詠み人知らず
お化粧もネイルもしないそう、君は白詰草です 野に咲く花の
4
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細井香
「なぁ、お前、嫌われてるぞ」団扇持ち父がカメムシ窓から逃がす
9
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浅草大将
生きてこそ我に春あれ花のもと白衣の人に手を引かれつつ
13
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只野ハル
羽根やヒレ世代重ねた最適な形態真似る技術者のあり
2
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只野ハル
先に茹で爪を立てつつ筋を剥きさやえんどうを卵に綴じる
4
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みやこうまし
先に逝く友羨まし年旧て後に残さる身の寂しさよ
14
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桜園
歌詠みて嬉しは歌友できしこと思いを分かちあへるは素敵
33
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ふきのとう
線香のかをり漂ふ靈園に父母と向き合ひ今を話さむ
16
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詠み人知らず
花喰ヒの帯ほどきにて庭へ置く吉祥願ひてさらば旅立つ
8
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五穀米
珈琲の苦きばかりを愛したる男は砂糖は要らぬと言いけり
9
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桜園
寄り添いて泳ぐ二匹の鯉をみて人支えあいて生くるを思ふ
12
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葡萄
細蟹のいとど張りたる罠知らで月の窓辺を越えて墜ちぬる
20
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五穀米
言うことを聞かぬ社員を教育し手柄立てさす派遣の品格
6
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紫草
旅先の朝餉の菜の彩りは昨夜の満腹つと忘れさす
13
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