恣翁のお気に入りの歌一覧
みやこうまし
提灯の白き連段いつまでも瞼に残る祇園会よみや
8
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風蘭
洗われた時の流れにシーグラス今日のひかりを淡く透かして
23
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詠み人知らず
白南風に 急かされるごと 蝉の音の 盛んに響く 儚き命
15
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詠み人知らず
死にたいと 一人暮らしの 老婆言う 生きて祈りて 鎮魂願う
5
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桜園
百日紅の穂群紅あか日々のびて梅雨明け近しと我に語らむ
15
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たかはし
二、三分進んだ時計の長針は生き急げよとわたしを急かす
10
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桜園
お礼にと紅の胡蝶蘭もちくれし友の笑顔と花に癒さる
9
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桜園
睡蓮のひときは高き黄の一つ紅き白き中ひかり輝く
13
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詠み人知らず
「桃、買へ」と強き訛りで売り歩く翁にほだされながら断りつ
4
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ユーカリ
透きとおる蝉の抜けがら手のひらの上で揺れつつ今は何処へ
6
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あまおう
熱帯夜湿度の底で僕を待つ気泡か吐息かわからぬ人魚
27
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紫苑
逃げ水の果てに遊具の静もれり世の終はるごと炎天の午後
22
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紫苑
流れ星ひとつ降る夜は亡き魂の遺れる子らを訪ひ来たるらし
16
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光源氏
心あらばせめて寄せましうたのわの川の流れでながむ玉梓
12
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詠み人知らず
神様のご褒美かしら今朝は雨二度寝しようよ至福の時間
10
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木綿
飽きたよと言えず楽しいふりをしてきみと見上げる今年の花火
9
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更紗
ふと君に会いたくなって気が付いた 君がいない日に慣れた自分に
3
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ふきのとう
一週間の疲れをとるに十分な一人の午後を静かに過ごす
11
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詠み人知らず
その場をば 我が空間とす 若き娘の 化粧直しを 翁見つめる
9
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詠み人知らず
夏休み取り合いになる扇風機 ひとり笑って母さん団扇
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