滝川昌之のお気に入りの歌一覧
千野鶴子
満月を切り取りそのまま煮たような林檎の蜜煮の透明な黄金
9
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ななかまど
尻屋崎寒威きたりて一面が鈍色にして寒立馬たつ
10
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詠み人知らず
こどくにも念ひの熱は深まりて激情の瀬にさらすしもやけ
14
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詠み人知らず
冬のかおしている裸木のなか深く背伸びのじゅんびパキとみちゆく
11
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へし切
人の世の常なりと言へ無情なり消えてはかなき泡沫の恋
21
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西村 由佳里
耳たぶに触れながら言うダイスキとダイスキダイスキぐっすり眠れ
8
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北大路京介
曇らせた車窓に鏡文字で書く次逢える日とハートのマーク
12
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浅草大将
越えてきて今も麓に迷ひせば目にそびえとの青き山なみ
11
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とはと
厠打つ雨の脚跳ね板の戸の閉じた外聴く竈馬行く
7
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祈り花
音信の絶えて久しき友人に賀状を送る不條理の絲
13
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煩悩
手を振る世界遺産のあらゆる川を下りゆく葦の舟より
5
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秋日好
たたなづく柔膚あらば剣太刀身に添え寝れば夜床あるらむ
11
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秋日好
身体ごと心ごとをも抱きかかえ故郷の海島影のうみ
18
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秋日好
池井戸と内田康夫を読み干してサルトル音読次はブラウン
13
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秋日好
十五目の最後の蕾が開いた日今年の抱負は解けて流れた
16
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近江の人
笑ってる口の形のお月様凍てる空にも温もりありき
7
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近江の人
水仙の香沸きあがる自宅の湯一日閉じる幸せな時
6
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舞
ひとり来て雪夜にふせるさむしろに呼べど応えぬ妻の温もり
8
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恣翁
昨夜の雨去りて跡なく 軒近く 雲の絶え間に 鳥囀れり
17
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び わ
息子等に新年抱負聞いてみる飛び出すなにか宝の山かも
6
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