恣翁のお気に入りの歌一覧
もなca
梅雨明けて我が世の春と鳴き出した蝉もとまどう雨の冷たさ
18
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ふきのとう
夜明け前激しき音に目覚めれば怒号のように降りやまぬ雨
12
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詠み人知らず
たなびける雲井の闇をはらひつつ影は糸月やまぎはに立つ
19
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工藤吉生
「海に来た記念に拾って帰ろう」と二人が言うのを聞く欠けた貝
6
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工藤吉生
順番を示す紙片を左手に仏像になり座る銀行
5
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きびなご
ゴロゴロと 夜明の雷 うるさくて 負けじとばかり 高鼾かく
8
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麻倉ゆえ
雨上がり 遠く忘れた土の香が網戸の外にある気がした夜
7
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聴雨
訥々とまた降り出した雨音にふと思ひ出すやはらかき言
11
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河のほとり
夕立に露けき程やいかならむ鳥の鳴くなる杜の辺りは
12
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しづく
つやつやのおでこに軽くゆらゆらと眩暈くらいの嫉妬が爆ぜた
4
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まがね
砂と風そっと触れ合うトキメキを残すかのよに刻む風紋
9
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きびなご
明日から 母親泣かせ 夏休み 誰が決めたの 四十日も
5
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詠み人知らず
母と娘に見えるかもねと言う友とアフターファイブに海老天うどん
2
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詠み人知らず
この空の 向こうに揺れる 哀しみが 冷たい雲を 呼び戻す午後
13
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光源氏
冷泉の学び舎のあと手をあはす地蔵菩薩は蓮につつまれ
14
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風蘭
からからに渇いた肌にしみとおるきみのかすれた一言だけが
12
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坂本雅則
夜勤明け「さよなら」と言う介護士に感謝をこめて「さよなら」と言う
5
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あどりあん
うた恋の反実仮想かいまみて楽しみ増えて歌集を開く
8
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薫智
それぞれが違うカタチの祈り抱き運命の輪を回し続ける
15
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詠み人知らず
やわらかな貴方が見せた 感情に はっとしつつも思い重ねる
2
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