恣翁のお気に入りの歌一覧
舞
目が合えば恥じらうそぶり幼な子も女なりけり頬染む風情
13
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詠み人知らず
捨てられた傘の掛かった塀があり 奥に在るのは棄てられた家
11
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詠み人知らず
恋の歌たまにはいいさ慰めに好いた惚れたの縁のない吾
3
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葛山葛粉
もうなにも見たくないから目を閉じて潮騒だけを聞いている日々
2
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舞
竹林の陰にひと群紫陽花の枯れ残りたる夏の日の午後
15
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葵の助
何年後だろうと誰かを傷つけたこと武勇伝として語るな
5
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桜園
戻り梅雨秋かと思ふ涼しさにすいすい飛びかふ赤とんぼかな
24
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光源氏
墨染めのひとへにひびく蝉のこゑ二上山に月かたぶきぬ
8
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ユーカリ
工場の音が聞こえぬ日曜の朝、もう一度布団にもぐる
8
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詠み人知らず
風鈴が欠けし湯飲みのやうに鳴るカンカタカンカタ空き家の軒下
3
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五穀米
ギヤマンに氷からから音させてアイスコーヒー飲めば真夏日
4
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いちにのパッパ
葬式へ向かう心に容赦なく車掌は切符を拝見にくる
10
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あまおう
はらはらとひるがえしては悩ましいうちわと浴衣きみのくるぶし
12
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みやこうまし
足萎えて四つんばいして床を這う妻の無念に心重ねる
15
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舞
短か夜の夢や現や入る風に清げに揺れる風鈴の声
12
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詠み人知らず
冷気あり夜明け前からヒグラシは 哀し哀しと無常を歌う
26
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紫草
夕茜山の稜線際だたせ還りたくなる先は何処ぞ
16
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舞
夕立に降り洗われし並木らの声も新たな蝉時雨れかな
10
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春琴
勇気出し 言えた言葉の 裏にある 弱い自分を 君よ叱って
5
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五穀米
戻り梅雨行けぬ戻れぬこの場所にただ一片の領収書ありて
3
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