恣翁のお気に入りの歌一覧
紫苑
人気なき午後をはつかにふるへゐる布袋葵のあをき花びら
8
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住川幸
買い足した浴衣が憎し臥せる夏祭囃子も久しく絶えて
3
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由良
排気ガスもろともせずにただ紅くひたすら紅く色づく蕾
2
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聴雨
鳥の音にけさ忍びこむ窓風にたしかな秋のおとづれをきく
8
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詠み人知らず
明け方に重圧感じて目が覺める 足乘せたるは愛しき吾が子
2
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夏恋
命がけで大切にするなんて嘘まともな男は普通言わない
8
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詠み人知らず
思い出が昔ばなしになりそうな わたしも以前ゆめを持ってた
18
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市川ありさ
言い訳になるからなにもいわないよ風に向かってまっすぐに立つ
4
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紫苑
花の色はすがれゆくとも胸そこひうづみ火のなほくすぶりやまず
5
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只野ハル
今がそう夏の終わりは予告なく思い溢れてこぼれて落ちる
3
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由良
三日月が在るはずのところぼんやりと白く滲んで雨雲に浮く
3
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詠み人知らず
月かげに消えゆく標を今知りて 飲めぬわが身を秋風が敷く
6
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みやこうまし
芝草を踏みて柔らな感触に草の優しきもてなしを知る
10
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横雲
松虫のすだきて宵の更け行けばグラスに映る風や涼しき
6
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由良
これ以上誰も傷つけない為に涙の粒の先端は丸
93
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たそがれ
あなたには 未練がましい想いでも せめて一途と 呼ばせてください
8
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光源氏
たまゆらの心をいやす百日紅つくづくながむ戀の終はりに
14
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五穀米
臙脂色の珠を編みたるロザリオの持ちてはならぬ憎しみの色
4
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詠み人知らず
涼しげな風鈴の音(ね)がある日から 侘しく聞こえそのときが秋
16
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浅草大将
雨音の戸を打つ繁しあられふる貸間暮らしのむかし偲はゆ
8
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