林林のお気に入りの歌一覧
舞
咲くを待ち散るを惜しみて花たちの命愛でたる春細雨の降る
12
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洩矢転石
「じゃあね」って手を振り帰っていくきみの向こうで光る青い逃げ水
36
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洩矢転石
ぼくたちは不器用すぎるやさしさを互いの頸に突きつけていた
6
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洩矢転石
きみの髪留めるバレッタ褒めようか蝶がはばたき巻き起こる風
5
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洩矢転石
まだ春がぼくを忘れていないならぼくは明日も春をさがそう
8
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洩矢転石
二十歳だし独りきりだし未熟だし時間はあるが時間しかない
12
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洩矢転石
片思いさくらの幹に手をあててそっとひとみを閉じてみる春
10
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悠々
押しひしぐ人みな猿の貌附で 奪ひ合ひする半額の肉
14
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松本直哉
清明のひかりのまどにゑみてたつをとめごの手にレモンの一顆
5
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秋日好
野菜苗植え付けじゃがいも植え込んで休暇三日目楽しく楽しく
12
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すばる
勉強は久しぶりだとぼやきつつ笑顔の見える友よ頑張れ
15
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悠々
花の雨つらきは櫻ばかりかは 足腰肩首雨に痛みぬ
19
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秋日好
わかるから心配要らない言葉の差問題じゃない安心してろ
9
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秋日好
気の塞ぐ時には掃除 日光浴 食欲さえも止まった朝は
10
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悠々
老ゐるとは兒に還ることと云ふけれど 赤子かはゆし老は醜し
17
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秋日好
陽を惜しみ黙々前庭除草する 夜が恐いと誰に知れよう
14
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秋日好
編隊を組んで隈なく探検す六尾の金魚 オレンジの背
9
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へし切
日の暮れてとぼとぼ歩む吾が身かな急ぐことなき老い先の道
19
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ながさき
盲目の 黒人歌手の 歌声は 心に沁みる たましひの声
17
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恵
夜桜の水面に映る桃色よたゆたう影に我を重ねん
18
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