恣翁のお気に入りの歌一覧
桜園
稲藁を燃やす匂いに包まれて見上げた空を雁の飛び行く
22
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笑能子
万象を一人静かに見送って取り残される気持ちに浸る
4
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想野
延命のための手術はしませんと父に引導渡した我は
9
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いり子
願はくは蒲團をめくる君にのみ香る匂ひになりて消えたし
6
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みやこうまし
植物園一足入れば鶏頭が赤きとさかを連ねて待てり
11
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詠み人知らず
西風が連れていらしたお客さまベランダに集う枯葉たちです
6
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蓮生広任
「確かに」が口癖だった君の見た確かな未来は僕ではなかった
4
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五穀米
時刻む電波時計の秒針のときどきサボる秋の不在に
2
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紫草
誰彼と見知らぬ人が微笑みて見つめる先に無垢なる赤子
16
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五穀米
ジャズバンド揃いの赤きジャケットで馴染みのナンバー囲む人々
1
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たそがれ
悲しみで人は生きてはいけないが 憎しみでなら生きていけるの
5
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赤石仙人
古の奈良の都に移り住みはや八度目の秋を迎へむ
4
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詠み人知らず
日なたにて胎児のように丸まったこの子の温もりわたしを救う
6
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舞
今ここで生きているぞと鈴虫の凛と声するビル谷の隅
5
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遠井 海
ふて腐れギャン泣き怪獣でも許すママのコロッケ頬張る笑顔
6
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笑能子
日々重ね時折ふっと息をつく迷いは消えず人なる故に
3
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真如
母の面 映せる妹の 足跡を波が消しゆく 遠き潮騒
17
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月夜かぐや
2割引 ペットショップの 仔犬たち 君とわたしは どこか似ている
7
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向日葵
君の眼に映る世界を教えてね例えば声をあげて笑って
3
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遠井 海
どこでもドアでいちばんはじめに来た男に突き刺されたいああ排卵日
7
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