芳立のお気に入りの歌一覧
聴雨
雷のつれ来る雨の激しきを二胡の手やすめしばし眺むる
6
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紫苑
蝋伏せの隙よりにじむ夕焼けは我がすぎゆきをふたたび語る
6
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紫苑
この海老は日本へゆくとブラックタイガーの養殖池は果てなき鏡
3
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紫苑
週末のバーに酔ひたりモロッコの青きまなことココナツの酒
10
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おおしまゆきこ
降りしきる篠に突かれる覚悟決め玄関先で傘を構える
9
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紫苑
あやまちを指に撫でつつ一条のひかりにあらむ彼我のひとよは
12
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村上 喬
逢いたさに熟れた苺を頬ばれば仄かに君が匂う街角
21
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日向猫
サルビアの花を摘み取り蜜吸いし通学路にもアスファルト照る
27
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夏緒
むらさきの花がほころび音の出ぬピアノしずかに運ばれてゆく
12
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只野ハル
結果には影響ないと思っても批判票でも投じに行くよ
6
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横雲
ひのもとの消えゆく宵や夏虫の色したたれり選らむおよびに
2
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紫苑
この夏に譲れぬものを持ちゐるか握ればおほき駅頭の手は
17
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聴雨
しづかなる褥に白き月さしてあをき吐息のさざ波立ちぬ
12
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文麿
泣き面のツンデレの君和らぎて素直に返る水遊びなら
12
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文麿
波のおと月に願へる約束を涼しき君の耳に言よせ
11
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聴雨
泣き言も辛さも見せず休みなく雀啼く朝みかづきの夜も
11
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紫苑
鳴く蝉のつかれを知らず八日まで過ぐせぬ夏を見すゑるごとく
13
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聴雨
打ち水に追はれてまどふ黒き猫はや片蔭を拾ひやすらふ
10
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紫苑
雑音のふるあめりかの恋唄に頬をぬらした十八の夏
15
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村上 喬
ひさかたのあまつぶのおとかぞえつつこよいはしばしはいをかさねる
18
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