吉野 鮎のお気に入りの歌一覧
灰色猫
世に背くさみしき修羅と成り果てて共に鳴かぬか山ほととぎす
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灰色猫
哀しきは修羅に落つとも胸奥で死出のたをさが鳴けることなり
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只野ハル
夜更けに小腹が空くのだけれど食べれば自分に小腹が立つのだ
6
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滝川昌之
市庁舎の導線示す床テープどれをたどれば補助金に着く
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ななかまど
さわやかに入梅つげる予報士の指す前線は傷口のよう
10
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ケンイチ
僕たちは「私たち」ではなくなってコーヒーにさえミルクを入れる
9
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トウジさん
朽木にも 生気あたえし 苔の花 斑陽の中の 一夜の夢
6
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滝川昌之
無花果の葉につく瑠璃のブローチは夏のお告げのマダラカミキリ
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可不可
ずぶ濡れて見つめ合っても良かったが 今日は予報で傘を持ってた
9
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ケンイチ
約束は等価値なのだと思ってたニュースで梅雨のはじまりを聞く
9
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KEN
藥師寺の 沙羅も濡れなむ 五月雨に たづみに写る 燈影に思ふ
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白瀬
丑三つの横断歩道を駆ける貂点滅する青見えていたのか
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横井 信
梅雨入りのカエルの声の混ざり込むリモート越しに人事の噂
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水海はるこ
「キラワレテナイ」と唱える「好かれてる」とはニテヒナルと気づいてるけど
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灰色猫
夕焼けに染まる渚をゆるゆると金魚のように歩きましたね
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灰色猫
宇宙への夢は破れてしまったと成績表が教えてくれた
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灰色猫
羽化をする蝶みたいだね恋愛はやさしい夜に甘えてしまおう
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灰色猫
入梅の蓮葉に光る水玉や天界よりの雫ならむや
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灰色猫
落書きは落書き帳に描きましょう楽しく遺書にも描いちゃいましょう
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名鈴
鐘の音の よく聞こゆると 雨兆す 昔の人は 耳の疾きかな
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