潮月繁樹のお気に入りの歌一覧
紫苑
たまゆら、こよひ雛の夜をこえて交はしあふこゑ、ゆびのさざめき
9
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雨貝まつり
感情が醜く回る万華鏡嫉妬欲望空虚愛憎
4
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速魚
定まらぬ心そのまま編み込まれマフラーの丈は長くなりゆく
21
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へし切
得意気に 万年筆で字を書いた 消せぬ人生 歩き始めた
20
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秋日好
海見ても近づきもせず手もつけず寂れた街をふたり歩いた
15
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美緒
シンプルに生きることがこんなにも難しいなんて知らなかった
10
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みなま
ひとりでは祝えぬものと知りながら二十五年目にロウソク灯す
20
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速魚
濃く薄く連なる山を紫に染めあげ冬の日はうすれゆく
20
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月虹
こぽこぽとこぼれて琥珀になるまでのキリマンジャロにひと匙の夢
26
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風花
生きることを選べぬ世代に繋がれた 奇跡のような命と知れよ
15
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紫苑
しろたへの砂のことのは 液体はつかれた皮膚をやさしくおかす
9
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河のほとり
かなしびは霞立ちぬるわたの原いづこの波にまよふ心か
12
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河のほとり
ゆかしやな見がたきほどの山々も霞の奥の花を思へば
10
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紫苑
物かげを選みてあゆむ黒猫よ 恋はなかずにするものである
10
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へし切
春と聞き初音めづらしうぐひすの啼き来る里に匂ふ梅の香
19
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秋日好
幾年も両手を広げ宙に向くつきせぬ夢につきせぬ命
13
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夏恋
恋人に逢うようにひとり棲む息子の部屋でコロッケ揚げる
16
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みん
何もかも忘れたい夜もあるけれど、全部覚えていたい夜もある
13
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河のほとり
こころゆく春にはあらじうぐひすの花咲く庭に鳴かぬかぎりは
15
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河のほとり
いたづらに面影ばかり浮かびてはその声となき夕暮れの風
12
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