恣翁のお気に入りの歌一覧
痴光山
山茶花の闌くるも春の定まらず 気付けば椿の昏く口開く
6
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紫茉
壁に背を預ける吾に「大丈夫」と やさしく微笑むモノクロの君
6
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白﨑さき
夜勤明けメトロの逆風かき分けて頬張る朝のソーセージマフィン
7
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舞
こどもらは別れ惜しむか春色の雪に向かって駆け抜けてゆく
11
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Aquarius
知らなんだこの湧き上がる情熱が邪悪なものに根差してるとは
5
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ハーコット
向かい風に目を細めつつペダルこぐ我を見おろす弥生の月よ
10
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兎桃
西空に三日月白く残したる川瀬巴水の藍色の闇
4
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うすべに
だいこんの薹立ちはじめておおあわて 花を見たさに一本のこす
12
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痴光山
燃やすごみの袋はいよよ小さくなり びん、缶は減らぬ独居の苦笑
7
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渡 弘道
残雪や空巣に落ちる日影かな三十九の娘嫁がせて
5
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朝野沙耶
星砕き溢れた欠片の降る夜はガードレールと二人で乾杯
13
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まほろ
トナカイとサンタの柄の箱ティッシュようやくなくなり明日から三月
6
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美生子
公園の落書きを消す老人の黒ジャンパーに雪は降り積む
12
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らくだより
小枝から垂氷をすするシジュウカラ朝日は桃色水玉に光る
4
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うすべに
春遠い利休鼠の雨濡らす傘にはなびら 散りのこる梅
12
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紫茉
ひとひらの花びら肩で受け止めて拳もゆるむ春の訪れ
8
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朝野沙耶
幸せは真に相対的なもの返事がすぐに返ってくるとか
17
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兎桃
一人では碾いて淹れるは煩わしインスタントで済ましてしまう
4
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痴光山
広畑に点々白梅の清清と 万葉の世もかくの風情や
4
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秋蒔こむぎ
この空はきっとあの日も同じ青散った命と生きる私と
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