粕春大君のお気に入りの歌一覧
聴雨
転寝の爪先に訪ふそぞろ寒過ぎ去りし夏の忘れ音つれて
7
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弦跳
不知火の海は確かに懐かしき 白墨煙れる黒板の色
4
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聴雨
立ち並ぶしろがねの穂の花ごとにただ立待の月は宿れる
6
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紫苑
秋の日のしはぶきひとつ籠もりをりのうぜん揺るる黒塀のうち
15
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河のほとり
かなしさを知るべき人は訪はなくにあきづさまよふたそがれの庭
8
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浅草大将
寝覚めつつうつつの雨に願ふなりゆめみやぎ野の萩な散らしそ
10
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聴雨
野分去り洗はれわたる月涼しけさ咲く花の面立ちをして
12
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紫苑
埋もれるやうに歌集を読みふけりいまひと駅を乗り過ごしたり
21
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恣翁
詠み来たる歌見返せば 直したき作数多あり 恥づかしきかな
19
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芳立
ぼんやりとしてゐるうちに対馬より南に下がる朴槿恵ライン
4
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浅草大将
葉は枯れよ花も散るべし葡萄の木世にひと房の実り残せば
17
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紫苑
寝ねがてに槌音をきく路上にし夜半にはたらく人のありなむ
13
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芳立
白浪をかける駿き風ぬすみけり四方の海なる人のこころを
7
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芳立
いたづらに語らぬままの空あればいま去りぬべき夏の風たつ
18
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芳立
いのちとは忘れもせじなおのが名と幼きころにありし川の名
10
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紫苑
とほりあめただ通りゆくほつほつと散らふききやうのむらさきあはし
13
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河のほとり
入日さす峰の雲にぞ憧るる嵐をいたみやがて消ゆとも
10
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聴雨
満場の拍手のやうにゆくりなく背戸の柿の葉打ち頻る雨
5
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聴雨
墨染めの夜をわたれるとほり雨硯にとりて秋したためる
5
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芳立
柔肌をゆるすとみれば結びたる桜桃の実の上向き加減
9
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