行宮偏(仮之名)のお気に入りの歌一覧
滝川昌之
しとど降る雨に巣篭る子らのため稚貝つつくか磯のヒヨドリ
20
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滝川昌之
重たげな柳の枝が風に問う底の見えない雨季の終わりを
19
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滝川昌之
里芋の葉はいつまでも雨粒をあやしていたい赤子のごとく
21
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滝川昌之
艶やかな浴衣花咲くほおずきの浅草寺(あさくさでら)に市が立つころ
22
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滝川昌之
拭う汗 手押し車の労働者 袖口に染む美しき汗
17
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ななかまど
降りつづく雨に蝦夷にも梅雨を見る小さな草に小さな雨粒
6
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滝川昌之
賑やかな公開処刑の風物詩 棒をよけては魅せるスイカよ
19
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KEN
濡れたまま 祈る少女の 拇指を ほのぼの照す 夜汽車の燈り
12
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ななかまど
次に咲くつぼみを脇にしたがいて重心さがす山百合の花
8
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滝川昌之
学校のプールの底の塩素玉 競い潜れば夏の静寂
19
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まぽりん
花の色はふると知る知るさみだれてけふも一日をながめ暮らしつ
28
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横井 信
週末の朝の小径の蜘蛛の巣に残るしずくは夢の切れ端
13
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KEN
鷺逹は 淡雪のやう 舞ひ降りて 眞砂に還る 銀河の時間
11
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ななかまど
万年の流れにパドル刺しおれば悠久の時われを包みぬ
7
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滝川昌之
二回戦くらいで負ける母校の名さがす紙面に白球は飛ぶ
17
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横井 信
うつむいたお日様色の向日葵にぽとりと当たるひと粒のしずく
8
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横井 信
使わないプールで泳ぐ満月をそっと見下ろす廊下を歩く
17
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つちだゆういち
言尽くし精を絞りて励めども指をほどいて君は去り行く
11
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灰色猫
紫陽花の暮れる小路を跳ねてゆく雨の匂いの京の毬歌
23
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青き銀椀
さみだれの街と濡れつつ自転車を漕ぎ引き締める思ひの占めて
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