片井俊二のお気に入りの歌一覧
紫草
やりきれぬ夜の静寂をこの猫はひらりと跨ぐ日付変わるも
20
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紫苑
人影の絶えてひさしき玻璃まどの連絡通路に月光の棲む
24
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もなca
雪解けの水のしみ入る庭土を割ってきりりとチューリップの芽
10
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ほの香
やわらかに芽吹きを誘ふ今日の雨濡れ髪かき上げ待つ君の傘
22
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詠み人知らず
水色が好きだと言ったあの人は何時も私に涙をくれた
35
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詠み人知らず
若き日の写真の我に呟くは「君はこれから色々あるよ」
12
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ふきのとう
おぼろなる柔和な空に雀らの飛びかうを見る弥生間近に
20
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紹益
もう君は 我のことなど 忘れしや 夢の中でも すれ違うだけ
28
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詠み人知らず
頬ずりをさせてくださいわたくしのいのちより長くここに立つ樹よ
9
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カミツレ
後ろ向きにバスに乗っているように連れていってほしい時もある
3
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春琴
恋ひとつ 終わらせるため 詠んだうた 役目果たして 静か朽ち往く
5
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詠伝
お雛様一番上の夫婦より三人官女の恋が気になる
35
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詠み人知らず
中毒と言わずや深夜眩暈してそれでもつなぐ「うたのわ」の輪
6
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詠み人知らず
坂の上凍てつく道の果てながら春をさがしにお越しください
4
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知久
よろこびもしあわせもなくただ泣けり親の重責我に過ぎれば
14
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恵
優しさが時に邪魔する時もある帰っておいで雪降る前に
18
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みやこうまし
ひと荒れて和めば時雨おとなしく春を身ごもり春雨となる
17
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inosann
この世では十数年の付き合いの遺影には無い父の顔偲ぶ
16
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へし切
鎮魂の祈り届けと舞ふ君に金に輝く感謝のメダル
22
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詠み人知らず
静けさが妙にさみしい月曜日人を吸い込む駅の改札
7
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