KENのお気に入りの歌一覧
柊+
ひとむらの青いススキに迎えられ 古い駅舎を風と抜けゆく
14
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横井 信
扇風機 やさしく部屋を見まわして夜中の街は静かにねむる
10
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葛城
真夏日につい贖いしアイスクリームしみじみ食いつ一息いれる
9
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へし切
梅雨入り前 エアコンつける六月の夜更けさふけも寝苦しきかな
12
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滝川昌之
掻き分けて出合いがしらの群生の鉄砲百合に連射を浴びて
15
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横井 信
夏草に覆われてゆく堤防の風にも雨の息吹のかおり
13
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ななかまど
雪たえて雨風たえて麦のあき糸つむぐごと歌を詠みたし
8
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名鈴
絵に描かば 霊獣さへも 手に取らる 灼なる験 ひたすら頼む
10
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へし切
しのぶれど忘れ難かる面影の通ふ夢路はうつつならなむ
13
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音弥
大木の青葉の匂う林間をフィトンチッドを取り込み歩く
12
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葛城
白き花は南亞細亞の香りして我が狹庭に夏齎らせり
12
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滝川昌之
振り返ることもしないか若ツバメ古巣にヒナの温み残して
17
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音弥
物置から取り出すはずの夏の家具いつの間にやら俺の部屋から
8
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ななかまど
ずる休みしているようなことし梅雨まとめて降るは民が許さじ
6
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へし切
止まらない予算を使い切るまでは五輪と言う名のこの機関車は
11
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名鈴
紀の国の碩学興をさかすまま 皆何もかも究めむとせり
9
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柊+
ぼくがまだ少年だったあの夏は もの想う日など来るとは知らず
17
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灰色猫
ひとひらの牡丹の如く舞はばやと願ふともまだ蕾のままに
12
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滝川昌之
瀬音無く舗装道路に欄干が地名としての「橋」遺しおり
17
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横井 信
首筋に流れる汗はやわらかな初夏の雨へとそっととけ出す
11
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