石川順一のお気に入りの歌一覧
舞
逝くひとのその面影を偲ぶ夜はただ悔やみのみ親不孝吾れ
11
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恣翁
荒川の 秋の水こそ冷えぬらめ 堰かるましじき 我が想ひかな
19
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南條櫟
音もなく枯野に流るる引地川二匹の犬がぢつと待ちをり
7
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樂々
アルファベット使われへんの?嘘やろう?あかんわこんなんどもならへんわ
4
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コタロー
汚れたる犬が虚ろな眼をしてる犬は正直寂しげな顏
4
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コタロー
蜘蛛が巣を大きく張りてじつとする獲物掛からぬことを知りても
6
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詠み人知らず
対峙する蒜山三座に時雨きて雲間照る山錦の絵巻
17
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コタロー
毛蟲這ふ猛スピードで這つてゐる何か事情があるが分からず
7
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コタロー
足元を見れば草花絲蜻蛉蝶が舞つてる小さな世界
9
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詠み人知らず
もゆるごと蒜山三座錦秋の衣まといて冬引き寄せり
18
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コタロー
蒲公英の一輪のみがアスファルト小さく咲けど大きな心
10
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煩悩
この夜の底で渇きの海へ行くひたすら歩め我が四足歩行
9
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灰色猫
辻斬りをしているみたい桜枝を秘かに手折る月のない夜
21
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ななかまど
吹く風にここぞとばかり葉を放つ欅清秋きっぷの良さよ
10
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falcon
われわれの税金ただの土砂にして辺野古の海を埋める悲しさ
12
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可不可
波に消されても歩き続けるか 繋ぐ手と手ぬくもり信じて
5
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滝川昌之
知らぬ地で道を尋ねる行く先と別の温みも受け取りたくて
22
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ひよこ豆
足音がガシュカシャゴシュとリズムとる晩秋の路 木漏れ日の中
14
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ひよこ豆
丸くなり動くたんびに気合いいる中途半端に寒いリビング
17
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ひよこ豆
突然に動きを止めて きらきらの瞳が話す 肩にトンボと
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