詠み人知らずのお気に入りの歌一覧
千映
春彼岸墓に手向ける削り花近年見かけぬ寂しさ少し
13
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九條千鶴
将来の不安でこねたパイ生地に林檎をのせて焼いた昼下がり
9
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もなca
ただいまの声が明るく弾んでて道草のことは叱らずにおく
14
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コーヤ
すみれ咲く土筆伸びたる土手に居る子らの姿に遠い日重ね
21
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朔夜
凡人よお前は今日もすべからく食ふては垂れて夢を見るべし
5
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恣翁
楤芽も筍も 旬に未だ早く 山家の蓬 いま盛りなり
18
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詠み人知らず
流れ来し 筏にのりて覆りぬ べそかきつつも 笑ひつる子猿
14
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詠み人知らず
重ねれば 噓の匂いの唇に 騙されながら うたかたの夢
22
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沙久
分度器で自分のズレをはかれるか試したくなる数学の時間
23
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藤久崇
暖けき 春日の風に 吹かれては 影を浴びばや 芝の寝間にて
11
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詠み人知らず
頂上に腰掛け熱き茶を飲めば沁み入るこの身ありがたきかな
18
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沙久
思い出がモノクロームになってゆく「元にはもう、ね」と呟きながら
23
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コーヤ
春風がひがな一日そよ吹いて菜花早くも花弁散らし
22
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コーヤ
二人とも老いに勝てなくほころびを縫うがごとくに補い暮らす
22
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恣翁
彼岸にし 積む雪除けし窪みにぞ 常葉の樒 手向けたりける
20
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夢士
咲き出しぬ白木蓮の風にゆれ辛夷はよ咲け春は来たりぬ
17
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まあさ
いつまでも 眩しい君は 僕たちの 心の卒業 アルバムの中
19
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舞
軽々とわれを担ぎし父の手の記憶のみなる春彼岸かな
20
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新座の迷い人
桜咲き 思わず戻り 確かめて 紅梅でなし 桜成るかな
11
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滝川昌之
スーツ着て就活に出た子の部屋で花が咲けよと北窓開ける
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