幸子のお気に入りの歌一覧
横井 信
病院の窓の外にも夏の空静かに揺れるセコイアの梢
16
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横井 信
何処から夏の祭りのお囃子の笛の音を聞く涼しき夕べ
14
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詠み人知らず
いつまでも出逢うことなくねじれては心が凍るメビウスの帯
9
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ひよこ豆
空に向け根を張るように枝伸ばし葉はさらさらと日差しを隠す
15
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詠み人知らず
危ないじゃん止めなと叱ったあの声がどれだけあの子に届いただろう
14
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詠み人知らず
一度目は睨めてすますも再びに渡りに来れば 湯気も薙ぐもの
9
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詠み人知らず
踏み外すは危うき石をその母は渡り数うる事をすすめて
11
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詠み人知らず
無理をして湯治したるに男児きて遊戯しはしゃげば咎め睨みつ
10
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聴雨
ヤキモチといふ感情を覚えた日母さんの抱く小さき命に
14
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聴雨
波立てるつよき痛みの引きぎはを見きはめ車走らせし夜
12
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ななかまど
小夜更けて二千億個の星の河われより古き光のありや
10
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Chico
盜みだしたる戀人の心臟のごと胸に抱けよ 歌集一册
20
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滝川昌之
境内で読経のような蝉時雨 宗派を超えて呉越同舟
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工藤吉生
あの森は昼も真っ暗なんだよという声がしたほうに振り向く
4
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恣翁
新たしき花附くる紫薇 触れませば 身を慄はせて 復た散らましを
19
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千映
大声で歌いたいから閉め切って扇風機の音仲間に入れる
10
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コタロー
眞白な壁とシーツと枕から眺める窓に映る緑葉
11
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詠み人知らず
年齢に逆らう脳の癖がある無駄と知りつつ意地で生きてく
15
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朝野沙耶
かく語る袖振り合ふも多生の縁汝と過ぐ日も然ぞあらむや
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秋日好
暮れ方はやはり苦手だ人生で成さぬことのみ浮き彫りにする
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