藤久崇のお気に入りの歌一覧
舞
咲き初める仄かに匂う桜にはほど良き影の上弦の月
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舞
桜花常乙女らは北国へ名残も見せぬ若葉繁れる
12
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舞
我がための朝日ならぬも春秋に拝みて今日の立夏青空
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舞
さみだれの滴る墓石濡れてゆく刻まれし名を呼ぶも虚しく
12
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舞
子を抱き歌聞かせつつ若母の暮れゆく街に声やわらかく
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舞
酔うほどに我が胸を打つ誰が声か鼓動のなかの面影のひと
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舞
木漏れ日を受けて下葉に溢れ出す光の粒子満つ五月かな
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舞
帰宅路の陰で空けたるワンカップ吐息と共に消えよ今日の日
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舞
年老いた主に寄り添い犬もまたよたよたとゆく似た背中して
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舞
ひとつ身の連れ添う妻を労れど言葉と成らずただ背をさする
22
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舞
ひと しのぶ 記憶の底の 澪深み 秘すことだまを 恋と云うらん
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舞
わが恋の かたりべ となれ ひとひらの かぜ 散りのこす さくら木の はな
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舞
恋するに良き季節かな淡色の花移ろわす雨秘めやかに
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舞
明ける空木々のさ緑鳥の声風の清しくいざ今日を生く
22
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舞
いつの日か着くと信じて地図に無い町を探して人歩みゆく
22
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舞
誰がために老婆はえらぶ手向け花カゴには一つカップ酒あり
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舞
音無くに花を朽だせる秋雨に侘びしく宿る虫も我が身も
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舞
しのぶれど なにひかれては さみだれる思いのたけを 綴る短冊
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舞
曲がりゆく背中哀しく縮みゆくその背も寂し母と歩めば
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舞
咲き残る花繚乱に魁て未練も見せず散る桜かな
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