羽のお気に入りの歌一覧
音波
おそらくは群青の鳥 冬色のまぶたの隅をゆらめく光
4
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リンダ
ひくたびに吾子の落書き見直して調べる漢字忘れる夕べ
11
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詠み人知らず
紙袋三つを右手に持ち替えて私の手をとる君の左手
12
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有為
ふる時をしらぬ四月のなごり雪 去年の君もしらないけれど
10
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紫苑
水面に波紋もみせぬ絹雨に溶かすミルクと春の憂鬱
15
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詠み人知らず
歌詠みてやうやく分かるべくなりぬ深き心のひだのことなど
31
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紫苑
窓はじく指遠ざかり雨の手がさくら擲つ音あるかなきかに
16
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卯月
ぬばたまの夜を切り裂いて重力を脱ぎ捨ててゆく銀色ロケット
3
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悠々
きみ去りてきみが語りし言の葉はわが枕邊にふる春の雪
12
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れい
雨の音激しくなりぬ微笑みの消えかかる頬が小窓に映る
7
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詠み人知らず
はみ出した君は四葉のクローバー違っているのは貴重なことだ
5
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綿花
自分から終わらせることみずからを変えてゆくこと葉桜の下
9
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リンダ
希望とは下り坂こそ持つべきと急な階段駆け下りてみる
9
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紫苑
春雨のしづく置きたる堅香子のうつむくさきに恋ひとつ落つ
6
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林ユキ
また雨がしづかにふれば菜の花のうみを漂ふばかりのふたり
20
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揚巻
こっそりと座ってみればいつも君の見てる景色にふれる放課後
5
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リンダ
さくらさくら人を狂わす花びらを踏みつけた靴二足が並ぶ
14
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山本克夫
現実を求めてやまぬ掌のヘブンリーブルーの種子をもてあます
6
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ケンイチ
瞬けばスライドショーの如き日々帰り道など消えてなくなれ
15
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垂々
爛漫と一枚布の空に咲く桜 来年の春を身ごもる
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