詠み人知らずのお気に入りの歌一覧
横井 信
足ばやに流れる雲の影ひとつ実り始めた稲穂の重み
16
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滝川昌之
年配のフードコートの先住民 夏の子供に隅へ追われて
16
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詠み人知らず
菩提寺の山風涼しき朝の墓に無言で胸うち話しかけをり
13
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恣翁
引き潮の泥底の黒 泡沫と臭気を発し 陽に輝けり
14
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KEN
にはたづみ 樋流れ落つ 雨の音に 尚澄みわたる 秋蟲の聲
13
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煩悩
パステルカラーのクリアファイルにもう僕たちを閉じこめてしまえばいいのに
5
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横井 信
足元を照らすあかりは揺らめいて祭りのあとをそっと切り取る
14
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可不可
影のびて末からみあふ幻 ふたり降りてゆく坂道
4
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高松 蓮
八月も はや半分か 世はお盆 都心の宵に つくつくぼうし
3
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滝川昌之
では後はお任せしますと妻は退き旧友たちと夜を更かしゆく
18
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詠み人知らず
男をも保険にしては女とは海にも成れぬ強欲な雌
2
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つばす
青空の奥の奥まで大鷹が 登りて滑空富士まで飛ぶのか
2
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さえね
道端に水まく老女小さくて京都西陣夏の朝かも
5
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秋日好
五十八誕生日の来る君の背にここまできたねと微笑みかけて
15
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吉野 鮎
明けそめてひぐらし獨り鳴く道を歸りゆく汝の青きのこり香
18
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夕夏
あなたへのおもいはいつかかなたへのはかないおもいかすかなきおく
4
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KEN
雲翳る 月の燈りの なごりかも 星の散る川 あさがほの色
11
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へし切
手のひらに蝉の骸を見つめては命を思ふ残暑の日中
20
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詠み人知らず
「好き」だけじゃダメなんだよね、球なのか矢なのか君の言葉は何時も
2
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芳立
うつし世の終はりに似たり日の熱き極みにうたふ法師蝉かな
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